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白内障予防薬が白内障を促進か?

  • jeremmiemoonchild
  • 2017年6月8日
  • 読了時間: 3分

私の母が、白内障の手術をすることになった。

もともと、母の視力はとても良かった。年を取っても私のように近視にはならず、裸眼で遠くのものが良く見えており、驚かされた。当然、老眼にはなっており、本を読んだりするときは老眼鏡をかけている。「老人は目が悪くなる」というのは老眼のことなのかなあ・・・、などとぼんやりと考えていた。

その母が、免許証の書き換えでトラブっていると聞いた。母はもう免許を返納するかを考えていた。

私は、一緒にいて遠くが見えるのに、視力が出ていないのはおかしいと思い、眼科に行くように勧めた。これにより、私は本件で一役買ってしまっていた。行動力のある母はさっそく翌日には眼医者に行き、そこで処方してもらったメガネを作ったら、免許の更新ができた。

私はこれで一件落着かと思っていた。半年強前のことである。

白内障についてだが、80歳にもなれば誰でもあるということで、母も予防薬(カリーユニ)を点眼し始めたは知っていた。私の記憶では、手術はまだまだ先とのイメージだった。

ところが、ここへきて急に手術の話となった。手術の説明に同行したところ、特に左目の白内障は進んでおり、手術が必要な段階とのこと。

変である。眼科に行き始めた頃は、まだまだ先だった白内障の症状が、ここ半年で急激に進んだように思われる。その前との違いはただ一つ、白内障予防の点眼薬ではないか。

白内障予防の点眼薬について調べてみると案の定、効果が疑われるので厚生労働省が認可を取り消すような動きがあったが、眼科の学会の強い抵抗に逢いそのまま続いているとのこと。

なんら根拠はないが、白内障予防の点眼薬がかえって白内障を促進する可能性もあるのではないか?

母も、言われてみればそうかもしれないという。だが、いずれにしてもしなくてはならない手術のようなので、それほど事態を深刻には考えていない。

そもそも、効果が怪しいものを体に入れるのはよくない。これが、向精神薬で苦労している私の持論である。また、一般に予防薬というのは長期にわたる観察が必要で、効果がわかりにくく、製薬会社の悪事の温床である。そして、薬というものはその病に関わるなんらかの作用機序を持っているので、かえってその病を悪化、促進する「反作用」の可能性を持つ。点眼液が水であれば、問題は起きない。

眼科が白内障予防の点眼薬を続けたい理由は手に取るようにわかる。薬の投与により、患者との関係性を維持したいのだろう。

であれば、定期的な健診の重要性を説き、再診の確実性を上げればよい。それが医者の本来の役割である。

当然、製薬会社の思惑を受けた御用学者が、眼科の学会にもいるのだろうが、そういう輩はクズである。

ジェレミー・ムーンチャイルド

追記、

白内障予防薬の効果について、「科学的根拠が乏しい、推奨できない、海外では存在しない、」などを厚生労働省の研究班指針として、2003年6月に読売新聞が報じているようです。一度認可した薬を役人が否定するようなことはきわめて異例です。よほど問題を認識していたのかもしれません。

元の記事は検索ヒットしなくなっていますが、関連情報は検索すれば見つかります。

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