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新型コロナ、2月の展望

  • jeremmiemoonchild
  • 2022年2月6日
  • 読了時間: 17分

更新日:2022年2月26日

1ヶ月後、オミクロン株で1,000人死亡する日」というタイトルのブログを書いてから、半月程度が過ぎました。



<予測と結果>

このような文章を述べました。


① 「1月も残すところ10日程度ですが、それを過ぎると100人を超えるコロナ死者数が出ている」

② 「1月末には1日の感染者数は10万人に達します」


両方とも、まあ、その通りとなりましたね。とくに、1月21日の段階での死者数が10人未満であったことを考えると、スバリ予想通りとも言えるでしょう。



しかしながら、私は予想屋ではありませんし、当たって嬉しい事柄でもありません。「ものごとの構造を理解して、予想し、対策に取り組め」というのが、もっとも言いたいことです。



さて、こんな誰も読まないブログに、意地の悪い読者がいるとは思えませんが、いたら言うでしょう。「お前はもう一つ予測しただろう、タイトルに書いた1ヶ月後の1,000人の死亡はどうした?」と。


こちらが最新の予測です。便宜的に表示している死者数のピークは3月初頭です。したがって、2月中は死者数が登り続けることと、2月の死者数は8,000人程度になることはほぼ間違いないでしょう。月間の死者数の最大は2021年1月の2,240人ですので、その3.5倍にあたります。3月も同程度の死者数になっていますが、「注意書き」にあるように、また後述するようこれが最善のシナリオと考えます。それでも、第6波だけで、第5波までの犠牲者を超える可能性があります。

1,000人予測については、1月21日から1ヶ月後には400人弱となっています。それでは、なにが違ったのでしょうか?



<致死率>

一つ目は、第6波の致死率です。長らく、第3波の致死率を適用していましたが、第5波のピークまでの致死率が適当だと考えました。これは45%の致死率の低減なので、非常に大きな変更です。80代以上で7.46%、70代で4.04%となっており、とくに80代以上で10%を切るのは大きな判断でした。


致死率の低下と聞けば、「やっぱりオミクロン株か?」と思うかもしれませんが、私はワクチンの重症化予防効果ではないかと考えています。この件については、詳しく前のエントリー「コロナ・ワクチンに重症化予防効果はあるのか?」で書きましたのでご覧ください。


なぜ当初に気が付かなかったのかと言うと、今見ると1月18日前あたりにトレンドとの大きな解離があったからです。全国の死者数にして1日に5人程度ですので、一般の高齢者よりも致死率の高い施設などでのクラスターがあったのかもしれません。



<感染増加率>

二つ目は、感染者数の予測を直線で考えていたことです。感染者数の週毎増加率(7日移動合計の前週比)は、1月10日ごろから、直線的に落ちていますが、そうなるかどうかはわかりませんでした。現在はこの直線を伸ばす形で自動的に増加率を下げて、感染者数の予測(青線)は曲線になり、便宜的にピークアウトを示しています。



「ようするに、1日1,000人にはならないんだな?」と言われるでしょう。たしかに、2月の下旬にはなりません。ですが、残念ながら、まだまだその可能性があるのです。



<検査飽和>

こちらはOur World in Dataによる日本の陽性率で、30%を超えています。陽性率が高いということは、検査を受けていない感染者が多くいるということです。日本でも陽性率は5%以内が望ましいなどと言われていましたが、私は圧倒的なPCR検査で0.1%を維持すればZeroコロナが達成できると主張しています。このサイトは海外でも他国と容易に比較できるので、恥ずかしい限りです。


私の住む神奈川県など平気で77.52%などという陽性率を公表しています。もう、笑うしかないですね。


「無症状者にも検査する」と岸田首相は、いままでの首相よりは検査に前向きな姿勢を示していましたが、今の実態は無症状者どころではなく、かなり典型的な症状の感染者のみが検査を受けている状況です。政府は検査能力は1日何十万分確保したなどといいますが、何百万はなければ実態は捉えられません。ダイアモンド・プリンセス号のころから、半数近い無症状者の存在がわかっています。


したがって、今後1日の感染者数が十数万で頭打ちになったとしても、それは検査がそれしかできないだけで、実態としての1日の感染者数は20万、30万、50万と増えているかもしれません。今日現在の週毎増加率は30%程度ですが、それですら、本当は50%で継続しているのかもしれません。そうすると、2週間後に2倍、3週間後に3倍、4週間後に5倍になります。


当然ですが、死者数は発表された陽性者数ではなく、実態である真の感染者数に基づいて発生します。2月20日の400人弱の予測の3倍になれば1,000人を突破するのです。



<高齢者割合>

不穏な要素は検査飽和だけではありません。感染者に占める第6波の高齢者割合は5%程度と極めて低い状況から始まりました。これは、第6波の前に一度感染が終息に近かったからです。感染拡大の主体は、人的交流量の多い若者や現役層で、高齢者層に伝わるには時間がかかります。実は、第2波の前も似たような状況で、完全封じ込めのチャンスでした。ですから、第2波も高齢者割合が5%程度から始まったのです。その後の波と波の間では、一定の感染が継続していたので、高齢者へのパイプラインが空にならず、10%を下回りませんでした。(第5波でのおわん型の高齢者割合の低下はワクチンの感染予防効果による。)


第2波の高齢者割合は、5%程度から15%近くまで跳ね上がりました。同じことが第6波で起きると、上の面グラフが3倍の高さになるということです。つまり、全体感染者数が1日12万人で停滞しても、高齢者割合が3倍になれば死者数も3倍になる可能性があります。



<沖縄の事例>

日本で一番早くオミクロンの第6波に入った沖縄の事例です。ピーク時よりも、その後に高齢者割合が増えていることがわかります。また、南アフリカの事例を見て、オミクロンはパット上ってパッと消えるなどと根拠のない意見を多く見ましたが、半減するのに1か月を要しています。



<高齢者を守れるか>

新型コロナの最大の問題は高齢者の高い致死率です。高齢者を守るためにできることは以下の通りです。


1.国にウイルスのを入れない。排除する。(Zeroコロナ政策)

2.高齢者に感染させない。(高齢者施設の頻回PCR検査、従事者のワクチン、高齢者セルフロックダウン)

3.高齢者の体内で戦う。(ワクチン)


国はワクチンに力を入れているようですが、私が説明したタイムライン上で、いったい何割がブースター接種できるというのでしょうか?上記の2.を徹底し、感染者に占める高齢者割合を低く抑える必要があります。「高齢者割合が増えてきましたので死者も出てきました」などと、テレビの専門家モドキが渋い顔をするだけではなにも変わりません。国はなぜ高齢者施設の頻回PCR検査くらい実施できないのでしょうか?




おわかりいただけましたでしょうか?日本で1日1,000人の新型コロナの犠牲者が出る可能性が十分にあることを。


2022年2月6日


ジェレミー・ムーンチャイルド



<都道府県別致死率>

おまけで都道府県別のデータを付けます。2週間前の時点での、2週間の感染者数が左、2/3時点での2週間の死者数が右です。左右の棒の長さで、沖縄、埼玉、東京が異常に低いことがわかります。高いのは兵庫、大阪、広島、福岡です。まず、死亡報告の遅延がないか、次に年代別の致死率を見ないと原因はわかりません。おそらく、この二つで説明できるのではないかと考えます。



2022年2月12日 追記、


<老人は死ぬものか?>

昨日、新型コロナの累計死者数が2万人を超えました。新型コロナを軽んじたい人々、具体的には、


 ① 感染対策が面倒になった人

 ② 失策を矮小化したい各国政府および自治体

 ③ 治療に関わりたくない医療者


などから、こぞってこのような大合唱が聞こえてきます。感染が高い水準で継続している欧米での最近の新型コロナ対策の撤廃動向を見ると、もはやコンセンサス形成がなされつつあります。


「老人は死ぬものだ。持病で死んだのだ。それに、事故死まで含まれている。」


たしかに、重症化リスクのある因子は特定されており、そのような方の致死率が高いことは事実です。しかしながら、新型コロナの感染が後押しして死期を早めたとしたら、その方は新型コロナにより、残りの何年かの人生を失ったわけです。


たとえば、老人は、強く突きとばせば大腿骨など太い骨を骨折し、手術などに耐えられず1ヶ月以内に10%は亡くなります。弱った体はあらゆる意味で微妙なバランスを保って生きているからです。この場合に、「突き飛ばしたのは死亡の原因ではない」というような議論をするとしたら、もはや文明国家とは言えません。私は、弱者の生命を軽視する、欧米の劣化した倫理観に強く失望しています。


今の基準で言えば、高齢者が高血圧などのリスクを持っているのはむしろふつうです。それ以外のあらゆる事故死までを含め、まったくの偶然により、ある時点(陽性判明)から2週間以内に、他の理由により亡くなる確率はどのくらいでしょうか?それを、コロナ前の年間死亡数から計算しました。厚労省の資料の右側の青い部分が、私が付け足した計算結果です。95才を超えないと、他の原因による偶然の死亡は1%に達しません。つまり、そもそも「高齢者は死ぬもの」というのは完全に間違いなのです。


新型コロナの年代別致死率は、70才以上で10%以上(ワクチン接種前)ですから、上の数字は微々たるものです。新型コロナの死亡数には他の死因が含まれていると主張したい人は、新型コロナの年代別致死率からこれらを差し引くべきと言っているだけの話しです。


また、表の青い部分は2週間死亡率を表していますが、とくに80才以上の「超高齢者」は、人工呼吸器の適用を受けられないので、陽性判明からの死亡までの期間は1週間程度です。よって、2週間での死亡率は、差し引く数字としては過大である可能性があります。



次に、重症化因子についても説明します。老人の中でも、とくに持病が重く、


「どっちにしても、死にかけの人が死んでるんでしょ。」


というようなコメントもよく見ます。つまり、「今週でなくとも、来週か、少なくとも翌月にはこの世を去る運命の人ばかりが亡くなってる。それはもう、仕方のないこと。」というような主張です。


こちらは2021年4月1日から2021年6月30日までのHER-SYSデータを基にした厚労省の資料です。上の段を見れば一目瞭然ですが、65歳以上の致死率は、重症化リスクのあり・なしでの致死率の差はさほど大きくありません。実際の死者数も、4割が健康な高齢者となります。(サンプルの取り方に、私は不満があるので正確な数字かどうかはわかりませんが。)


新型コロナを軽んじ、根拠のないことを印象付けるのはテレビに出る専門家にも多いです。第6波の死者数が増大し、今日の死者数が過去最大となったというニュースを受けて、「高齢者が多くなると持病が悪化して亡くなる方も出てくる。」と毎日、決り文句のように同じ解説している人がいますが、まったく事実と異なります。高齢者が感染すれば、持病などなくとも一定の割合で亡くなる、というのが事実です。そして、それは2週間以上前の段階でわかっていたことです。


むしろ、50-64才での致死率を見ると、健康上の問題を多く抱えていた方が亡くなるのがわかります。



2022年2月17日 追記、


西欧諸国を中心に、もう感染対策は撤廃しようという動きが顕著です。アメリカ92万人以上、EU98万人以上という、累計でそれぞれ100万人に迫る死者数を出し、しかも、それが現在の波で増加中である中ですので、まったく理解に苦しみます。車の中でAFN(American Force's Radio)を聞いていますが、「米軍基地内のすべての感染対策を撤廃する。レストランも以前通りになる。実に、エキサイティングだ。」と、今日話していました。アメリカ人が我慢することに苦手なのは知っていましたが、ヨーロッパ人まで「高齢者が死ぬのはしかたない」という短絡的な発想にいたるとは思いもしませんでした。


実は、なんでも西欧に習えの日本も、いまこの方向に流されています。3月から入国制限を緩和する方向であると報道されています。単純に米国の人口を日本の3倍と考えると、コロナ当初に批判された西浦氏の40万人の死者予測が現実味を帯びてきます。


そして、この方向に利用されてきたのが、沖縄の死者数の少なさです。1月中には3.2万人におよぶオミクロン株と思われる感染者を全国にさきがけて出したにもかかわらず、1月30日まで死者はたったの1名でした。ところが、今見てみると明らかなように、その後ボロボロと死者が発生しています。




沖縄県疫学・統計解析委員会の2月15日付けの資料が手に入りました。一見すると、ちゃんと年代別に致死率などが出ているなと思います。

しかし、精査するとおかしなことだらけです。実数が出ていないので逆算すると、70代は217人に対し1人だから、0.5%なんだろうというのは、わかります。しかし、80代はなんでしょう?283人 x 0.3%は0.3人です。少なくとも1人でしょうから、0.35%のはずです。これだけで、専門家の公式な資料として「極めてずさんな資料」であることがわかります。90代は147人 x 0.39%で、6人だろうと思いますが、これもそうであれば4.08%であって、3.9%ということはあり得ません。いったいどのような数字をエクセルに入れて、このチャートができあがっているのでしょうか?


さらに、いま数えた死者数を合計しても、全部で8人にしかなりません。第6波の沖縄の死者数はこの資料のできた2月15日時点で23人です。したがって、上のグラフの分子は、1月中の感染者のトラッキングを十分に行わずに作業を切り上げた不十分な数字と考えられます。


逆に、1月の70代以上の感染者数が647人とわかりました。23人はこの期間の陽性者と思われるので、70歳以上の致死率は3.6%となります。これは、ワクチンの重症化予防効果が効いている中でも低い方ですが、驚くほど低い数字ではありません。いつものことですが、弱毒だの、致死率が低いだの、というデマは、そもそも死者が遅行指数であることや、死者数の報告が1ヶ月でも遅れることを利用して作られたデータであることがほとんどです。




2022年2月20日 追記、


<死者ピーク>

2月も余すところ8日となり、どうやら第6波の頭打ちは見えてきたので、死者のピークについて検討しました。第6波だけをよく見える状態にして、直近の1週間程度の死者実績(赤線)に面グラフが合うように、係数を調整しました。結果、致死率は、80才以上4.27%、70代2.31%、60代0.69%と下がっています。大きな報告遅延がなかったと仮定してですが、第3波や第4波の3割程度、第5波の5割程度で推移していることになります。死者実績と面グラフから、2月の死者数は5,000人程度とわかります。ピークは週平均で270人程度ですので、日によっては300人を超えます。とりあえず、来週、月末までにその死者ピークが来ます。


<致死率低下の原因仮説>

実際の死者数(赤線)をよく見ると、第6波の当初ではこのグラフの致死率よりも倍くらいの致死率(第5波と同じ程度の致死率)で推移していたにもかかわらず、徐々に下がっていることがわかります。これが良く理解できませんでした。


仮説として、1月から2月にかけても、高齢者のワクチンの感染予防効果が落ち続け、ブレークスルー感染率が上がっていると考えます。致死率改善効果が落ちていないとすると、致死率は下がります。なにを言っているのか、わからない方が多いと思いますので、その場合は「コロナ・ワクチンに重症化予防効果はあるのか?」のエントリーをお読みください。


3回目(ブースター)接種が進んできたためではないかと思いましたが、おそらくその場合は、感染予防効果が上がり、ブレークスルー感染率は下がり、結果的に致死率は上った(あるいは第5波と同等となる)と考える方が普通です。また、現在の実際の死者数や致死率に影響のあるのは2月1日頃までの感染ですが、その段階では、3回目接種は400万人に過ぎません。


もう一つの仮説は、よく言われる変異種による致死率の違いです。1月の上旬には9割方オミクロンとなっていますので、あまり上のグラフの致死率の変化のタイミングを説明できるとは思えませんが、症状が違うことは事実のようなので、一因となっている可能性はあります。



<抗体保有率>

いずれにしても、ピークは見えてきましたが、その後感染が急速に縮小するとはかぎりません。ピークまでの経緯は、感染者数の急増を受けて人流が抑制されてきた結果だと思います。さらなる感染対策が行われなければ、最悪のケースはこの高い死者数の継続となります。


そのような中で、「尾身氏が新型コロナからの出口戦略を検討する」と報道されました。なにが出口か知りませんが、安易な雰囲気醸成そのものが危険な発言となるタイミングです。


実は、2月16日のアドバイザリー・ボードの資料に、第3回抗体検査の結果がありました。


中央の赤字の抗体保有率が重要なのですが、せめて各地の人口に占める累計陽性者数の率と比較を行ってもらいたいものです。しかたないので、やりました。基本的に、3回目の検査結果が累計陽性者と極めて近い値だと言えます。大阪と宮城については、陽性者が少ないので検査が足りなかったか、誤差だと考えられます。第2回の結果が全体として、累計陽性者の方が少ないのは、第3波の途中だったので、2020年12月15日ではなく、年末で計算すれば、差は縮まったと考えられます。


いずれにしても、日本の場合、2021年末で累計感染者数は170万人程度なので、全人口のせいぜい2%程度しか新型コロナに感染していないことがわかります。第6波で2倍以上になりますが、それでも4%程度です。米国の場合は、現在、人口の4分の1に当たる7,800万人が陽性者として確認されています。過去の抗体保有率から見ると、その2倍以上の累計感染者数がいても不思議ではありません。


第1波が終わったころ、日本での累計死者数は1,000人にも満たないと言われ、日本は新型コロナで欧米のような被害にはならないと言われていました。現実はどうでしょうか。1日に10万人の陽性者数が出るようになったのです。もう、「ファクターX」とか、「なぞなぞ効果」などないも同然です。


米国やEUで100万人の犠牲者が出るのは時間の問題です。これは日本の人口で考えると、西浦氏が提唱し、大きく外れたと批判された40万人の死亡数に値します。米国やEUのようにならないようにする決意が政府や専門家には必要です。



2022年2月21日 追記、


日経新聞の1面を見てびっくり。どうやら、新聞社として、コロナ対策の提言とずいぶん大上段に構えたつもりのようですが、その内容たるや、実に、「コロナは風邪派」+「インチキ・コンサル」っぽい。


一般論として、私は日経新聞を評価している部分はあります。まあ、だから取っているわけですが、それは感情ではなく、事実に立脚して論ずるところです。およそ動悸は、投機で金儲けしたい人向けなのですが、おそらくだからこそ、冷徹と言われようと、そこに徹した部分があります。


ところが(ですよ)、この提言にはそれがまったくない。


提言をするのであれば、まずは新型コロナ・ウイルスがどの程度の被害をもたらしたのか、世界と日本で実績と今後の予想を示し、評価しなくてはならない。今週は、過去最多の毎日300人が亡くなり、2月の月間死者数が5,000人程度になるタイミングです。それをどう解釈するかの言説がないどころか、知りもしない様子で、オミクロン株はもう恐れるに当たらないのでインフルエンザと同等の5類に指定し、「ふつうの感染症」扱いすべきだと言われても、「日経どうした?」と戸惑うばかりです。


その他の面白い提言は、「コロナ治療を忌避する医療者の批判」です。コロナと戦う医療者を賞賛するムードが、当初の頃に海外を中心にありましたが、日本では7割方の医療者は「逃げ回る、追い払う」しかしていないわけです。給料の安い勤務医が、休暇を取ってまで1日10数万円のワクチン接種バイトに勤しむ姿も、滑稽です。


そこにスポットを当てたことは一定の評価はします。しかしながら、雇用関係にもない医療者を、強制的にコロナ治療に向かわせるなど、関連法的にもありえず、医師会との力関係においても不可能なことを提言してどうするのでしょうか?



2022年2月22日 追記、


高齢の母が、「ピークも過ぎたようなので、訪問リハビリを再開したい。」という主旨のことを言ったので、高齢者の感染者数のチャートを改良しました。年代別感染者数のデータ自体が、直近ほど欠損が多いために減って見える可能性があります。それを補完しました。緑の線が、年代別データの70才以上の感染者数 x 厚労省発表の全感染者数 ÷ 年代別データの全年代合計 です。

2/9の8,794人の推計が最多で、そこからあまり下がっていません。むしろ、今が一番高齢者にとって危険と言えるでしょう。国際政治学者を始め、ピークアウト占い師が政府のレクを受けたかのように突如複数現れましたが、ピークアウトで安心感を与えるのは極めて無責任です。


死者数のピークは、2/9の17日後と考えられますので、今週の2/26(土)です。報告遅延で来週に回される数字も多いと思われます。



2022年2月26日 追記、


<遅延日数>

第6波の捉え方を根本的に考え直しました。こちらが以前のチャートですが、上述したように前半があっていません。死者のピークに近い波形も見えてきたので、係数の問題ではなく、17日遅延に問題があると考えます。


14日遅延に変更し、係数も実態に合わせました。S字にカーブするものを高さ方向に調整すべきなのか、左右方向に調整すべきなのかというのは、難しいものです。


おそらく、これが実態の理解に近いと考えます。過去3日ほど、実際の死者数(赤線)の伸びが鈍化しましたので、「既に死者数ピークに達した」と考えます。


実は、東京の死者の個表を見ていて、陽性判明から死亡までが近いような気がしたので遅延日数の変更を思い付きました。原因として考えられるのは、

  1. オミクロン株の症状の特性、あるいはブレークスルー感染で死亡する人の特性として、死期が早いのかもしれません。個票を集計して、陽性~死亡期間を比較しなければ、確実なことはわかりません。

  2. まったく別の原因として、報告遅延が改善されているのかもしれません。その場合は、死亡~報告期間を比較する必要があります。


<致死率>

致死率の方ですが、以下の様に下がっていると考えます。


70代: 1.73%

80才以上: 3.19% 


第4波までと比較すると、2割から3割ていどまで下がりました。重症化予防効果が7割以上あり、感染予防効果がなくなっていて、ほとんどがブレークスルー感染であれば理解できる現象です。



 
 
 

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