双極性障害2型は元々の病気、なんてありえません!
- jeremmiemoonchild
- 2017年6月11日
- 読了時間: 6分
双極性障害2型について、今までキチンとした考えを書いていないと思うのでまとめてみます。この病気だと伝えられ、そう信じている方や、そのご家族が対象です。
初診時で双極性障害2型だと診断された方はいますか?
いないと思います。非常に重要なポイントです。これが、双極性障害2型というのは、薬害による症状に名前を付けたものである一番の証拠です。
おそらく、ストレスによる体調不良、不安障害、睡眠障害などを理由に精神科を訪れ、うつ症状と診断されて、抗うつ薬や抗不安薬を処方され、うつ病となり、その後双極性障害2型と診断されたと思います。
ストレス反応→ うつ症状→ うつ病→ 双極性障害2型
ちまたでは、「双極性障害2型とうつ病を見分けるのが、専門医でも難しい」などと言われていますが、そうではありません。元々そんな病気は存在しないので、初診では見つからないのです。
主治医自身が、自分が患者の精神を悪化させてしまったとは思いたくないので、
「元々そういう病気があるのだ」
などと学会などで言われると安心し、その情報に飛びついてしまっているだけです。人間は自分に都合の良い情報を鵜呑みにする傾向が高いです。そして、その新たな病気を治すという、より強力な薬物療法を施します。また、双極性障害というものは治らないと信じられていますので、2型とはいえその名前のついている病気にたいしては、さらに治療の目標は下げられ、症状を多少なりとも抑えられればよろしいとなります。
初診時には普通に働いていたことは忘れられているか、転院していれば前の精神科医しか見ていません。
双極性障害2型の症状として挙げられるのは、軽躁状態というものです。これは、一つには抗うつ薬の副作用そのものと言われています。抗うつ薬が短期的に効きすぎた場合かもしれません。
もう一つは、メリットはなくとも、とにかくいろいろな薬物は心身のバランスを崩すのですが、少しは体調が良いと感じるときには、何かしら意味のあることをしたい、と患者は考えるからです。パソコンで病気の情報を得ようとしたり、運動をしたり、家事をしたり、仕事を探してみたりです。そして、寝ているばかりでトイレに行く程度のことしかできない状態よりは嬉しいし、薬物で近視眼的になっているので、その状態にしがみつき、続けようとします。数日で疲れ、1週間以上動けなくなります。
薬物に汚染されても、人間が人間たり得たいとする衝動を見て、新たな病名が付けられたのです。「その生真面目(きまじめ)な性格が病気との紙一重」、「性格を変えなくてはいけない」、などと信じてはいけません。
薬を飲む前は、なんら問題のない性格で、むしろ学業や仕事に必要な資質だったでしょう。
そもそも、うつの軽症に抗うつ薬を処方することは、日本うつ病学会ですら2012年に、すべきでないこととして、ガイドラインに記しています。軽症うつに対しては、薬物療法の「無用な有害事象を」認めています。つまり、2000年以降SSRIをさんざん処方させた学会ですら、自己否定せざるを得なくなったのです。その、悪い治療方法を受けてしまったことを忘れないようにしましょう。
これは、ガイドラインの一部。

恐ろしいのは、この先でさらに薬害で精神が病むと、幻聴、幻覚まで現れることです。
ストレス反応→ うつ症状→ うつ病→ 双極性障害2型→ 統合失調症
日本の精神医療は遅れている、薬の認可は米国に10年は遅れている、などとしたり顔で、意見される方がいらっしゃいます。それが日本の精神医療の問題というように。日本の精神医療が米国のそれのコピーであることは間違いありませんが、問題のある医療行為を真似ているにすぎません。あるいは、医療ビジネスが輸入されているとでもいうのでしょうか。
米国からの報告では、うつ病の第一選択薬が、半年もせずにころころと変わっています。これはどういうことでしょう。原因が解明され、どんどんと良い薬が発明されているということでしょうか?現実には、統合失調症やてんかんの薬の方が、抗うつ薬よりも効くというような話です。そもそも、いくら製薬会社が臨床試験でインチキ手法を多用しても抗うつ薬の効果がほとんどないので、こういう話がまかり通るのです。
また、こうなると、セロトニンの話などの作用機序もへったくれもありません。
製薬会社は原因究明などなんら科学的な努力もせず、手当たり次第に今ある向精神薬の処方をしてみて、結果が良いかもという報告書を作り、その薬の新たな適用を宣伝しています。長期的には患者の精神は薬物でさらに疲弊し、幻聴・幻覚まで現れるようにる。そして、本当は統合失調症だったのだ、という始末です。
第一選択薬がころころと変わる理由は、何をやっても長期的に面倒を見ている主治医にとってまともな結果が出ないからです。悪化を続ける患者を見て、「なんだ、正しい薬はこっちだったのか、」という風に、まるで損を続けている投資家が新たな株に手を出すように深みにはまっているのです。
そのための病名が、双極性障害2型に他なりません。
いろいろな例えが考えられます。
- 機械を修理しようとして、余計に壊してしまった業者が、元から壊れていたと言い張っている。
- 本来、微生物が調整すべきPHの崩れた水槽を、各種添加剤で調整しようとして失敗を続ける。
- 目を瞑り、助手席の言う人にしたがって車を運転し、動作が遅れ左右にぶつける。
双極性障害2型と診断された皆さん、経緯を思い出して何が真実に近いのか、考えてみてください。
ジェレミー・ムーンチャイルド
追記、
精神科医の皆さん、
「うつは心の薬害。」にも書きましたが、精神科医は科学的であることにこだわっていますよね?臨床データに基づいたものだけが、科学的に検証されたものだと。自分はそれに基づいて、やってきたと。
真に科学的な精神とは、疑問を持つ力です。
目の前の患者が、一人残らず臨床データから推奨されるようには治らず、変になっているのを見たら、ギモンを持つのが健全な科学的精神です。個人では対照実験はできないなどと逃げていないで、自分が一番信頼できるデータ、自分自身が書いたカルテをまとめ、それを直視するべきです。そこからは、何が読み取れますか?
- 初診時より、状態の悪い患者の率
- 働けていた患者のうち、働けない精神障害者になった確率
- 精神科通院歴の長さと病状悪化の相関
- 薬物の想定通り治った患者の率
目を背けたくなるような実態でしょうが、それがあなたの精神科医としての実績・成績です。そして、なんら安心するべきことではありませんが、それはあなただけでなく、現状の精神医療の実態です。(より安心すべきでない。)
あなたの診療行為の元となっている、製薬会社の臨床データや報告は、利益相反していることは知っていますよね。MRなんて、調子のよいことをいう単なるセールスマンであることも知っていますよね。
患者はあなたを頼って来ました。あたなにはプロとしての結果責任があります。
患者のためになりたいのですよね?
そうでしたら、良心にしたがって、行動しましょう。必死になって、本当に長期的に良くなった例を取り上げ、その共通因子を探ってみてください。
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