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2017衆議院選、議席数の『だいたん予測!』

  • jeremmiemoonchild
  • 2017年10月6日
  • 読了時間: 6分

どんなに立派なことを言えども、経営者にとっては、利益などの数字が命。お金が無くなると、大事な社員に給料が払えなくなってしまいます。選挙においても同じです。それで、政権政党だけでなく、憲法改正にまで関わるとすれば。

まだ、2017年10月10日の公示すら5日後ですが、ジェレミー・ムーンチャイルドは早々に選挙結果を予想します。目的は、有権者に選挙後の趨勢を意識していただき、開票後に、それに基づいて起こったことに対して、後悔しないでいただくためです。

さっそくですが、こちらが本日の予想結果。

まず、現状ですが、これはこちらの時事通信からいただきました。動かない数字です。野党右派、野党左派というのは、便宜上設けてみました。

次に、改選後予測ですが、とりあえず、次の前提を用いています。大雑把な前提でも、全体像は見れます。 (もちろん予想ですからね、間違っているかもしれません。)

自民党: 

安倍内閣の疑惑に対する政治不信から、「100議席失う。」

公明党:  

政権与党の一翼として、特に浮遊層離れが起きるが、支持基盤の創価学会があるため、手堅く「5議席減」で済む。

日本維新の会:

希望の党との連携(三都物語)で東京で出馬しないこと、地元である大阪での立憲民主党の躍進などで、「5議席減。」

立憲民主党:

枝野人気で、現段階でのすべての擁立候補、「50議席を確保」する。

共産党:

野党共闘が功を奏し、効率的に「5議席増。」

社民党:

野党共闘が功を奏し、「3議席増。」

自由党:

森裕子の活躍イメージで、「2議席増。」

無所属:

希望の党の非公認、離脱などゴタゴタで、「17議席増。」

希望の党:

総議席数465から、上記数字を差し引き算出。「121議席獲得。」

解釈:

1.希望の党は100人規模の政党になる

いかがでしょうか、これが都政投げだし無責任と揶揄されることを厭わず、小池百合子が国政に手を出した理由です。たいした努力もせず、受け皿として競合の立憲民主党が最大に勝ったとしても、100人規模の国政政党の党首となれるのです。後述する通り、これによりさまざま局面でキャスティング・ボード役を担え、今後影響力を持ちます。

考えてみると恐ろしいことに、「枝野立つ!」が数日前にはなかったわけで、小池さんのアタマには、上の表から立憲民主党の数字がそのまま希望の党に上乗せの数字で入っていたわけです。だから、立憲には対抗馬を立てるとか、ずいぶん感情的になっちゃったのですねえ・・・。

2.政権

この予測の場合、自民党は100人減ですし、自公で過半数(223議席)割れもしていますので、責任を取って安倍内閣は退陣しますが、連立を広げて自民党政権は確保されるでしょう。石破さんか、岸田さんかわかりませんが、維新と組むことになります。

自民党の獲得議席がさらに少なければ、希望の党に声がかかるでしょう。希望の党なしで、野党共闘側が政権を取る構図は現状ではあり得ません。理論上は、希望の党が自公か野党共闘かを選ぶことはできますが、小池百合子の政治理念から、自民党を選ぶことは間違いありません。

3.ホイホイ改憲勢力

民進党も公明党も、それなりに改憲案はあるようですが、ここでは積極的に改憲すること自体に意味を感じているような勢力に*印を付け、一番下に集計してみました。

現状の65%よりも増え、68%と2/3 を超えているではありませんか!枝野幸男の立憲民主党の全候補が当選しても、ホイホイ改憲勢力が増えるのはどうしてでしょう?

これこそが、小池マジックです。今まで民進党内で、彼女から見ると抑えられていた、改憲勢力を開放したからに他なりません。これがもう一つの、小池百合子、国政進出、前原騙しの目的です。

コレではイヤだという場合。じゃ、どうすればよいのか?

A)立憲民主党は候補者を増やす必要があります。実際に、100人擁立という話はあります。30議席多く取れれば、ホイホイ改憲勢力はその分減り、2/3 を割った62%となります。

B) 野党共闘に投票する。ご自身の選挙区で、自民、希望、共産という選択肢しかない場合、安倍政権に怒りを感じ、なおかつホイホイ改憲勢力に不安であれば、迷わず共産党です。希望に入れて、現状批判したつもりで安心しても、上記結果が待っています。

C) 選挙後の所属変更。改選後すぐでは角が立ちますが、改憲論などが持ち上がった場合、どうしても理念に沿わなければ、よくわからないまま参加した希望の党を離脱することはありえるでしょう。希望の党のホイホイ改憲勢力としての数字はイザとなると変わる可能性があります。このことがあるので、できるだけ踏み絵を持って排除していたのですが。

また、多くなると思われる無所属議員の獲得も、各党で起きるでしょう。

いかがでしたでしょうか、ぜひ参考の上、投票に臨んでください。

追記、(2017年10月12日)

日経の序盤情勢予測が出ました。

「お前の予測と、ぜんぜん違うやんけ!」

おっしゃる方もいるかも知れません。

何が一番違うかというと、自民党の議席が、私の予想の前提である「100議席減」ではなくて、たったの「25議席減」だということです。公明党もほとんど減りません。これではにっちもさっちも行きません。一応、立憲民主党の躍進については、日経も同意のようです。

これで何が困るかというと、

① 安倍政権の延命です。今までさんざんに、森友・加計学園の疑惑が追及、報道されてきましたが、何も変わらず、悪事が助長される可能性すらあります。

② また、ホイホイ改憲勢力は、339議席となり、2/3 どころか、70%を超えますので、これも大問題でしょう。

大きな課題としては、

A) 安倍政権でよいという人がまだまだ多い。

B) 野党勢力が分散している。

C) 意思表示をしない人が多い。

ということでしょう。

どうすればよいのでしょうか?

1.課題A)の中で、コアな自民党ファンを変えることは困難でしょう。しかし、若者の保守性などが報道され、その中には、「よくわからないから、現状でよい」と思っている人も多いようです。ボトムアップを提唱する枝野演説を聞いていただき、政治的意思を持つことに勇気を持ってもらいましょう。

2.それは、課題C)の対策にも繋がります。「政治はくだらないから、棄権する」という人に、投票という意思表示を促すことになります。

3.まだまだ枝野人気は続き、立憲民主党の快進撃は続くでしょう。まだこの党の出現の意味に気が付いていない人も多いからです。

4.とはいえ、立憲民主党の擁立候補は78人で、それ以上の議席獲得はあり得ません。擁立候補が多いのは共産党で200名以上います。小選挙区で共産党が当選するのは難しいのなら、比例で思い切って「きょうさん」と書くのがよいかもしれません。比例で「りっけんみんしゅ」と書きたい気持ちはわかりますが、立憲民主党の候補はほとんど小選挙区出馬をしています。小選挙区でその候補が勝てるなら、という条件付きですが・・・。

5.希望については、民進党出身者であっても、改憲に協力しそうな候補者であれば、断固投票しないことでしょう。ご自身の思想・意思を強く持っていただきたいです。

とにかく、厳しい情勢であることは事実でしょう。

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