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精神科の薬物療法に、『安全性を確立』しよう。

  • jeremmiemoonchild
  • 2017年7月8日
  • 読了時間: 4分

薬物療法どころか、「精神医療自体を無くしてしまえ!」という意見がネット上には散見されます。

私も被害者ですので、気持ちはわかります。しかしながら、対峙する意見を持つ人がわかる方法で議論をしないと、おそらく話は進みません。現状は変わらないのです。

「薬物療法の安全性の確立」に反対する人はいないでしょう。

いますか?

いませんね?

それでは、その方法について、考えましょう。

1.精神医療の実態調査

やはり、これが一番でしょう。別建てでブログを書いてあります。

実態を調査し、その結果を広く世間に知らしめる必要があります。もはや、コントロール群と比較するような臨床テストが不要なほど、人体実験が大量に行われたわけです。これを利用しない手はありません。

多くの症例を解析することにより、どのような条件下で、重大な薬害・後遺症が生じたかがわかれば、その薬の、その容量と、その期間は安全ではない、すなわち危険なわけです。

特に、重症化した例や、重度な診断に変わった例に着目すべきです。より重い診断とは、たとえばパニック障害よりはうつ病、それよりは双極性障害、それよりは統合失調症、というようなことです。より治りにくいといわれる病名に変わったということです。

2.重大な現象には、フェイル・セーフの原則。

調査と解析に当たり大事なことは、重大な現象にはフェイル・セーフの原則を適用することです。

働けない精神障害者になった、という重症化の事例が複数あった場合、もしそれが医療事故だとすると、経済的な死ですので、死亡事故に次ぐほど極めて重大です。万が一にも、あってはならないことです。ですので、事故かどうか怪しい事例については、科学的に事故ではないと証明できるまで、事故扱いすべきです。

メリットがある人もいる、というのは医療では当たり前なので、なんら言い訳にはなりません。何十万件のワクチン接種で、脳炎になった人が数名あった場合と、まったく同じ扱いが必要です。

たとえは、抗うつ薬でも有効量に上げただけでアクティベーションが起き、その後働けない状態が続いているような例が数件見当たれば、それは「今の有効量はすなわち危険量」ということです。どこまで下げれば「誰にも」アクティベーションが起きなかったかは、今までのカルテを洗えばわかるはずです。

精神医療の難しさを個人差に集約する方がいますが、安全性とは「誰にも」共通でなくてはなりません。社会通念上あたりまえのことが、できていないのを正す必要があります。

期間についても同様で、ある量である期間、重症化がなかった条件を抽出すべきです。

3.薬物の規制

薬物というのは、安全な範囲でのみ使用されるべきです。

ですので、重大な副作用や後遺症は引き起こさない、ということが担保された範囲でのみ、認可されるべきです。

たとえば、よく言われるように、ベンゾジアゼピン系が1か月以内であれば、重大な薬害は起きないということが証明できれば、とりあえずそうするということです。1か月が正しいのか、1週間が正しいのかは作業しなくてはわかりません。

大事なことは、1週間ではほかに精神科医ができることがなくなってしまう、ということを理由に安全基準を緩めてはいけないということです。他にできることがなければ、「その精神科医にはできることがない、」というのが残念ながら「事実」です。

事実は誰にも変えられません。

ウソをついたり、妄想を発展させて、安全基準を緩めることは許されません。

わたしは、有効性についての論議はあとでよいと思っています。

それは安全性が担保された後に議論されるべき内容だからです。安全性が確保されていない状況で、

「必要な人もいる。」

「治るかもしれない。」

というような言葉や発想は、単なるギャンブルです。働けない精神障害者になるというのは、生涯給与を賭けたギャンブルをしてしまったことになります。誰もそのようなギャンブルを望んでいません。

ジェレミー・ムーンチャイルド

追記、

上記は、最悪のシナリオを、向精神薬による後遺症的な精神病状態としていた。

その後、このようなエントリーを書いた。

この中で、

① 精神病院に入院すると、1年以内でも3%死亡すること、

② 1年を超えた場合は、退院時にはなんと20%が死亡していること、

が判明した。別のデータによると、精神科に入院するということは、毎月およそ1%の死亡リスクを伴う、ということだ。これらはサンプル調査ではなく、全数調査であり確実に信頼できる。

精神病院で行うことは、薬物療法以外にはない。薬物+入院という「療法」が高い致死率を伴うことは、つまり薬物の安全性が確保されていないということだ。

薬物療法の安全性を確立するということは、精神科病棟における死亡者を無くすことに繋がる。「減らす」ではない。なぜなら、精神病では人は死なないからだ。(自殺は、薬物以外の死亡原因として挙げられるが、ある調査によるとその発生率は意外と少なく、おそらく現在の死亡原因の極めてマイナーな部分と思われる。)

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